彼女とそのお姉さんと

6月 8th, 2014

私は彼女の細やかな動作の一つ一つが理解できるし、好きです。なぜだか理由は分かりません。

特にあの日のことは、特に特別なことは何もなかったにも関わらず、イキイキと鮮明に覚えています。
昼食後に、彼女は揺り椅子に深く腰掛けて読書をしていました。私はただ、テラスの階段の下の方に座っていました。

私たちは二人とも黙っていました。すると、空全体が雲に覆われ、ぽつぽつと小雨が降りだしました。
とても蒸し暑く、風はとうの昔に止んでしまい、今日という日はもう永遠に終わらないのではないかと思われました。

彼女のお姉さんが、寝ぼけまなこで扇子を持って私たちのところへやってきました。
「お姉さん」と彼女はその手にキスをしました。

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